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製品フォーカス
Ruby とDB2 の組み合わせで短期間でシステムを再構築。XML データの活用でパフォーマンスと柔軟性の両立を実現。

マイポイント・ドット・コム株式会社

米国のMyPoints.comが提供するインターネット無料ポイントサービス「マイポイント」を日本で展開することを目的に、MyPoints.comと大日本印刷株式会社により2000年7月に設立されたマイポイント・ドット・コム株式会社は、顧客のニーズに迅速かつ柔軟に対応することを目的にシステムの再構築を決定。アイベクス株式会社の協力により、オープンソースのRubyとIBMのDB2を利用した新システム「MyPoint 3.0」を構築し、会員サービスや運用管理性を向上したほか、TCO(総保有コスト)の大幅な削減を実現しました。

図1 拡大表示

導入効果

性能と柔軟性を向上しコストを削減。利用者からも“使いやすい”と好評

 マイポイント・ドット・コムが展開するマイポイントは、登録会員と企業やECサイトを、広告、リサーチ、アフィリエイト提携の3つで効果的につなぐポイントサービスで、インターネットはもちろん、リアルなプロモーションとも連動できます。

 当初は、MyPoints.comのシステムをASPモデルで利用してサービスの提供を行っていましたが、2004年にMyPoints.comの全システムを日本向けにローカライズした「MyPoint 2.0」を構築し、独自のサービス提供を開始しました。

 MyPoint 2.0は、UNIXとJava、リレーショナルデータベース(RDB)で構成されていましたが、利用していくうちにシステムの拡張性や柔軟性、パフォーマンスに問題が発生したことから2008年にシステムの再構築を決定。オープンソースのRubyとIBMのDB2を採用した「MyPoint 3. 0」を構築しました。

 MyPoint3.0を構築したことで、「パフォーマンスの向上」、「柔軟なデータ管理」、「TCO(総保有コスト)の削減」という3つの効果が生まれました。

 パフォーマンスの向上についてマイポイント・ドット・コムのゼネラルマネージャーである石月康雄氏は、「MyPoint 2.0は、増加したメンバー数に対して処理能力が足りずパフォーマンス面での限界が見えていましたが、拡張しにくいシステム構成となっていました。MyPoint 3.0ではこのような問題が解消され、パフォーマンスを確保しながら拡張性も考慮した構成となっています」と話します。

 次にTCOの削減についてマイポイント・ドット・コムのオペレーションディビジョン、村瀬有人氏は、「MyPoint 3.0では、IBMのブレードサーバーを導入したことで、これまで3台のラックが必要だったサーバー群を1台のラックに集約することができました。またオープンソースを利用していることから、ライセンス料も含めトータルの開発、運用コストを大幅に削減しています」と話します。

またMyPoint2.0では、基幹システムがJava、サブシステムがRubyで構築されていたために、基幹システムとサブシステムの連携が複雑になっていましたが、MyPoint3.0では、すべてのシステムがRubyで構築されているのでシステムの連携や管理が非常に楽になっています。以前は運用に5〜6名が必要でしたが、現在では2名で運用できるようになっています。

石月 康雄氏

マイポイント・ドット・コム株式会社
ゼネラルマネージャー
石月 康雄 氏

 さらにMyPoint 2.0では、3カ月に1回、深夜にシステムを停止して徹夜で定期メンテナンスを行うことが必要でしたが、MyPoint3.0ではこの定期メンテナンスが不要になりました。石月氏は、「MyPoint 3.0ではシステムの負荷分散を行っているので、昼間でも1台ずつサーバーを計画停止してメンテナンスを行えます」と話しています。

 一方、利用者の評価について大日本印刷の情報コミュニケーション研究開発センターユビキタスメディア研究所、花邑裕斗氏は、「利用者にアンケートを行った結果、ログインの自動化など、使いやすくなったと好評です。また新機能を追加するときのシステムやデータの柔軟性が高まったことで、利用者のニーズにより迅速に応えられるようになりました」と話しています。

中でもMyPoint3.0の最大の効果といえるのは、XMLデータとリレーショナルデータの両方を管理できるハイブリッドデータベースであるDB2を採用したことで柔軟なデータ管理を実現したことです。実は、この“柔軟なデータ管理の実現”こそが、マイポイント・ドット・コムがMyPoint 3.0の構築で解決すべき最大の課題でした。

お客様ニーズ

テーブル項目の変更の際に、柔軟に対応できるDBが必要

 マイポイントでは、ユーザーが興味を持っている分野に応じてサイトの表示を変更したり、メール配信するパーソナライズの仕組みを活用しています。しかしユーザーの興味の対象や流行が変化するスピードは日増しに加速しており、変化に迅速かつ柔軟にシステムを対応することが必要でしたが、MyPoint2.0のRDBには限界がありました。

 例えば、新しい属性をRDBに追加する場合、RDBではテーブルの項目を増やすか属性のレコードを増やすかのいずれかの対応を行わなければなりません。テーブルの項目を追加する場合には、パフォーマンスには影響はありませんが、毎回テーブルの構造を変更する必要があり、柔軟性に欠けてしまいます。

 一方、属性のレコードを追加する場合はテーブルを修正する必要はありませんが、レコード数が増えてしまうのでパフォーマンスに影響を与えてしまします。この2つの問題をいかにバランスよく解決できるソリューションを導入できるかが最大のポイントでした。

 村瀬氏は、「IBMからユーザー固有の情報は従来どおりRDB形式で保有し、属性データに関しては同じレコード内にXML形式で保有することができるDB2を使用することでパフォーマンスと柔軟性を両立できるという提案がありました」と話します。
 そこで、MyPoint2.0を使用しているときからRuby開発で高い技術を有するアイベクスとDB2の評価を行い、システムの再構築にRubyとDB2の採用を決定しました。

村瀬 有人氏

マイポイント・ドット・コム株式会社
オペレーションディビジョン
村瀬 有人 氏

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