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第10回:はじめての導入事例カタログやWebページの作成
導入事例を読むワザ・作るワザ
導入事例を読むワザ・作るワザ(第10回)

はじめての導入事例カタログやWebページの作成

前々回、前回に引き続き、導入事例のカタログやWebページに盛り込むべき情報は何かを紹介しよう。今回でチェックリストが完成だ。

(6)用途

経理ソフトのように用途が明確な商品の場合は、商品を選定した部署と利用する部署、そして利用規模(伝票の枚数など)を紹介すれば、読者は用途の全体像や重要性をつかむことができる。

一方でグループウェアなどの商品は、全社的な利用と、特定の部署での利用という2パターンがありえる。掲示板と会議室予約のような“気楽な”使い方もあれば、電子ハンコによる決済のワークフローといったミッションクリティカルな使い方もある。

どのような使い方ができるのかの実態を知ることで、見込み客は自社への導入したらどうなるかを思い浮かべられるようになる。

(7) 感想

顧客の言葉で感想を語ってもらうと導入事例に人間味が出る。会社名は書かないにしろ、他社製品を比較してからこの製品を選択したとか、他社製品から乗り換えたことなどは見込み客の興味ある情報だ。社内教育用の資料を営業担当者が提供したなど、商品スペック以外のメリットも、見込み客へのアピールになる。

もっとも顧客はすべての点を“誉める”わけではない。顧客の要望を書いた後に、導入を予定している機能やサービスについては、「近く機能を盛り込む予定である」と書く方法もある。一種のティーザー広告(事前予告広告)である。

これでチェックリストが完成だ。印刷やコピペをして導入事例の情報集めと記事制作に活用していただきたい。

なお、集めた情報をすべて盛り込んだら、膨大な情報量の導入事例カタログになってしまう。詳しければ読者が喜ぶわけではないし、詳しいほど商品が“売れる”ものでもない。どのポイントを強調するか、どこは言わないかのメリハリをつけてコンパクトにまとめるのが次の作業だ。
(続く)

導入事例に盛り込む情報チェックリスト
(1) 顧客 会社名、担当者名や顔写真
会社名
会社概要(業務内容、年商、事業所数、従業員数など)
会社の写真
担当者(氏名と部署・肩書き)
担当者の顔写真
(2) 商品 導入した商品・サービスの名称、システム構成(図)
商品名(商品の正式な名称、型番やバージョン、オプションなど)
システム構成(他社製品の含めた機器やネットワークやサービスの構成図)
(3) 時期 検討時期、導入のための準備期間、テスト期間、導入期間、本格稼働時期
検討、導入などの各段階にかけた期間
テスト導入などの特別な検討作業を行ったのなら、そのためにかけた期間や費用、手間など
導入後に本格稼働するまでにかけた期間
その他、どのようなスケジュール感で導入すればよいかの参考になる情報
(4) 規模 設置台数や利用人数
利用する人数や、インストールしたパソコンの台数
平均やピーク時の利用量
処理能力が不足しないと判断した理由など
(5) 導入 自己設置や代理店設置、設置のコスト、利用者教育
導入の際に必要になった作業や付帯費用
どこまでの作業をベンダーに外注したか
社内の利用者の教育をどのように行ったか
(6) 用途
用途 どのような用途で利用するか
業務の中での位置づけ 導入企業の業務の流れのどの部分か
重要性 基幹業務/付随的業務など、重要性や置き換えの容易さ
(7) 感想
利点 商品を選択した理由や、他製品との比較
スペック外用途 商品カタログには載らない営業やサポート体制
課題 今後に期待する機能やサービスなど

(C)2009 須藤慎一&事例ナビ

著:須藤慎一(すどう・しんいち)
IT事業プランナー/ライター
技術系の商品や技術そのものを“解き明かす”仕事が中心。マーケターとして商品コンセプトを磨き販促ツールを取りそろえ、ライターとして文字で表現することが多い。

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第10回:はじめての導入事例カタログやWebページの作成

第9回:はじめての導入事例カタログやWebページの作成

第8回:はじめての導入事例カタログやWebページの作成

第7回:導入事例に欠かせない4ポイント・7項目に注目しよう

第6回:導入事例に顧客の顔写真が載っている理由は?

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