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第6回:経営の目的とビジネスアーキテクチャ
経営とITを結ぶアーキテクチャ - 小山仁(神戸情報大学院大学教授) -

前回は、内部統制という側面で経営レイヤーのITアーキテクチャに関連するフレームワークやモニタリングのための活動基準と情報基準を眺めて見ました。また、経営管理の要素や要因がアーキテクチャに与える影響を理解してきました。今回は、企業の永続性に付いて考えて見ます。企業が永続するため、事業レイアーや業務レイアーに経営の方針や指針を明確に伝達することも経営レイアーの活動でありアーキテクチャの要件です。経営の方針や指針は、企業の現状を分析し、将来の「あるべき姿」を構想して、それに近づくための中・長期経営計画による経営者の現場への指令といえます。

以前にも述べましたが、経営レイアーは、事業レイアーや業務レイアーの活動を内部統制する役割を持っています。内部統制のフレームワークは日本版COSOで明確にされていますが、その目的として、業務の効率性、財務報告の正確性、法令の遵守、そして財産の保全が挙げられており、経営活動の観点から図1の関係が考えられます。

図1 経営の目的とビジネスアーキテクチャ
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経営レイアーのアーキテクチャは事業レイヤーと業務レイアーの業務活動の相互依存にかかわる情報インターフェースという定義をしていますので、図1から情報の共有、内部統制・内部監査、マネジメントシステムの3分野が抽出されます。情報の共有は、各レイアーに共通した分野ですから、情報およびデータ・アーキテクチャとして独立して取り上げることができます。経営活動、事業活動、業務活動に共通する業務処理や業務管理は、業務プロセスの一環ですので、アプリケーション・アーキテクチャとして取り上げることが可能です。また、情報およびデータ・アーキテクチャに求められているデータの基本デザインは、COBITの情報基準の考え方が重要であるといえます。

では、日本版COSOのフレームワークをどのような視点で展開すると経営目的に沿って事業や業務を統制でき、その状況を監視できると考えられるでしょうか。ここで役に立つのは、APQCが提唱するビジネスのプロセス分類フレームワーク(PCF)です。

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第7回:財務リソースの管理とITの結びつき

第6回:経営の目的とビジネスアーキテクチャ

第5回:企業の永続性

第4回:ITアーキテクチャーとITガバナンス

第3回:経営レイアーにおける情報システムのあり方

第2回:経営レイヤーの活動システム

第1回:ITを考える前に、まずビジネスアーキテクチャをかためる

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